個人型確定拠出年金の勧め(1)

2012年10月26日

少子高齢化が進む中、現在の年金制度に不安をお持ちの方も多いと思います。

現在の年金制度は賦課方式という制度となっています。簡単に言えば現役世代の支払った年金保険料を高齢者へ支払う年金に充当している形になります。

年金受給者の方は、「自分が掛けてきた年金保険料と運用益を今、受給しているんだ。」と思っているかもしれませんが、それだけは現在の給付水準を維持できません。

賦課方式の年金制度では将来、支給年金額の減額や支給開始年齢の引き上げが行われる可能性が高いです。それを行わないと年金制度が破綻してしまいます。

一方、現在の日本の年金制度には賦課方式とは違う、「積立方式」の制度も存在します。それが、「確定拠出年金」です。

積立方式で積立した掛金は、政府によって手がつけられることはありません。運用結果により資産が減額するリスクもありますが、自分の積み立てた年金資産は完全に自分のものです。

確定拠出年金と言うと大手企業の社員を対象にしたものと誤解を受けがちですが、自営業者、フリーランス、小規模の企業勤務者でも要件を満たせば加入することが可能です。

確定拠出年金は大きく「企業型」「個人型」に分けられますが、ここでは「個人型」である個人型確定拠出年金について解説をして行きます。

広告