高額療養費制度とは何?

大きな病気をして入院した際に心配になるのが、医療費です。そのため医療保険に加入している方や検討している方も多いのではないでしょうか。しかし、皆さん、高額療養費制度をご存知でしょうか。保険選びの前に高額療養費制度について知っておいて損はありません。

高額療養費制度とは一定額以上の医療費を支払った場合にその分が、払い戻される仕組みです。

所得により自己負担額に差がありますが、標準報酬月額が53万円未満で住民税非課税世帯でない場合は以下の計算式になります。

■  8,0100+(総医療費-267,000円)x1%

仮に総医療費が50万円かかったとします。保険により3割負担ですので病院窓口への支払いは15万円です。

しかし、8,0100+(500,000-267,000)x1%=82,430円より

82,430円が負担の上限となります。つまり15万と82,430円の差額である67,570円が払い戻されることになります。高額の医療費がかかっても8万円強の負担で収まるということです。

ただ、この制度は「差額ベット代」は対象外です。差額ベット代とは個室や2人部屋などを患者側の都合で選んだ際にかかるものです。

なお従来は、一度、病院窓口で3割負担をして後日、払い戻す方法が採られていましたが、今では事前に保険者から「限度額適用認定証」を発行してもらい病院へ提出することで高額療養費の限度額の支払い(このケースだと8万円強)を病院窓口でするという方法も取れるようになりました。

今回は制度そのものを知ってほしい理由で制度のさわりを説明しましたが、制度自体は非常に複雑ですので、仮に入院するようなことになった場合に詳しく調べてみることをお勧めします。

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