日銀の限界【野口悠紀雄著】

野口悠紀雄教授が各媒体で執筆している連載をまとめた書籍です。

円安で利益が出てしまうため日本の製造業は研究開発等に真剣に取り組んで来なかったのが今後、響いてくると野口教授は指摘します。

円安でインバウンドは活発になっていますが、逆に海外に留学や旅行に行く日本人が激減しています。こうした流れも今後の日本経済に響いてくることでしょう。

物価高が続いていますが、賃上げを吸収するために物価に賃上げ分を転嫁するのはたちの悪い賃上げだと野口教授は指摘します。

為替関係なく商品の質で売上、利益が伸びて、その結果として賃上げが行われるような流れが望まれます。

最後にトランプ政権の関税政策についても言及があります。トランプ政権の関税政策で株価が乱高下しています。困ったものですがNISAやiDeCoで積立をしている方は、一時的なマイナスに右往左往せずにこのまま積立を継続することを強くお勧めします。

広告

書評

Posted by Miyaki Yuji